読書感想
何年も前、本屋大賞の棚に並んでいた本がふと気になった。しかしハードカバーの本は場所とるからなぁというしょうもない理由で購入を見送った。
読書が苦手な私でも読めた本。この本を手に取ってみるとなんだか少し分厚くてこんなの読めるわけないよと思ったけどそんなことなかった。
9つの短編集ですので、サクサクっと読みやすいです。すべてミステリーとなっていて、それぞれの話によって驚く展開のものや感動のものなどがあります。
たまに雑草でも綺麗だな、好きだなと思う花がいくつかありました。でも中々調べたりするのは面倒で、長年あの花は何という花なんだろうと思いながら過ごしていました。たまたま週刊誌をネットで注文しようと思ったところ合わせ買い対象で、そのまま本のカテ…
著者の代表作であるゴールデンスランバーや、死神シリーズ、陽気なギャングシリーズのように、犯罪や殺人、超能力は一切出てきません。
ミケランジェロ・ブオナローティは、レオナルド・ダ・ヴィンチやサンドロ・ボッチチェリと同時代の人で、歴史でも美術でもスターのように扱われる天才彫刻家です。彫刻としてはピエタ、ダヴィデは誰でも知っているだろうし、システィーナ礼拝堂の堂々たる壁…
この本は、まるで思春期小説です。自我が膨張して周囲と打ち解けることのできない主人公の長谷川初美(以下はつ)の視点を通して、誰もが経験するようなちょっと恥ずかしい心情を比喩を多用した綿矢りさらしいイメージで伝えてくれます。はつが好きになった蜷…
私はなぜこの本を読もうと思ったかというと、「この崩れる脳を抱きしめて」というタイトルに魅かれたからです。このタイトルにあるとおり、脳に異常を持った人が登場するストーリーとなっています。
久しぶりに,船戸与一の本を読み返しました. 数ある彼の作品の中で今回は,金門島流離譚を選びました。
今回今野敏さんの新刊である武士マチムラを読んでみました本の題名から,江戸時代の侍の話を想像していたのですが,実際に読んでみると明治維新より前の時代の琉球王朝の時代,薩摩藩の圧制下にあった沖縄の空手家の人たちが,琉球に伝わると言われる空手の伝統…
前回、株式会社エンターブレインから発行されている大帝の剣3 を見附思わず購入し読みました。 3の後は4だろうと今回は大帝の剣角川文庫版の4を買いました。 よくよく調べてみましたら前回読んだ大帝の剣さんは飛騨大乱編とと天魔望郷編の2作が合併された本…
偶然に夢枕獏さんの大帝の剣の3を発見、実は別の本を探しに行ったのですが偶然に見つけ迷わずに購入しました。 1と2は20年前に書かれており、図書館で2度も呼んで3ないし4を読むことを楽しみにしていましたが、なかなか続編が書かれずに10何年も経ってしまい…
前回馳星周の本を読んで、あまりいい印象はなかったのですが、今回短編集でチンピラと言うこれは中国語で書かれたタイトル「古惑仔」このような書き方で意味はチンピラという意味らしいです。 タイトルするのが変わった文字だったのと、馳星周の長編はちょっ…
ベンジーこと浅井健一さんの個展にお邪魔し、著書「宇宙の匂い」を買ってきて一気読みしました。 BLANKEY JET CITY時代からの浅井さんの詞と、日記で構成された1冊で、新しいアルバム「Sugar」の曲の聴こえ方が変わってしまいました。
天鵺家の跡継ぎ「鷹丸」の遊び相手に選ばれた少女「茜」が主人公です。なぜ「茜」が選ばれたのか?他の少女たちと違い、「鷹丸」の守り鳥女の「雛里」を見ることができたからです。もう物語の始まりから、ホラーです。
ちょっと不思議な時代小説です。母を早く亡くし、左官をしていた父もぽっくり亡くなり、天涯孤独になってしまった15歳の「るい」が主人公です。
「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」という文が有名な、宮沢賢治の童話「やまなし」。国語の教科書にも掲載されている名作ですが、内容はなかなかに解釈が難しかったという子どもの頃の記憶がありました。ふと、大人になって…
普段自己啓発本など読まないのですが、たまにはこういう本も読んでみようと思い、何冊か読んだうちの1冊です。 この「仕事は楽しいかね?」の前に読んだ自己啓発本があまりにも酷く、自己啓発本なんてそんなものばかりだよね、、と思いながら読み始めました。
鍵付きの本の上にちょこんと座った女の子の絵が印象的な、大型本です。柴田元幸さんが翻訳をされていると知り、余計に気になって手に取ってみました。
貧しさの中でも母親を思いやる誠実なジョバンニとその友人であり人気者で心優しいカムパネルラが星々の織り成す銀河を巡る鉄道で旅をする物語です。
仲良しのことりが死んでしまい、悲しみにくれるくまの描写から始まるこの絵本。死というものを子どもに教えるにもぴったりですし、大人が読んでもとても心に沁みる一冊です。
森先生の有名な作品「すべてはFになる」の続編です。 作品の主人公に2人、萌絵と犀川先生の長いシリーズの中の一冊ですが、当初の主人公の2人は時間をかけて少しづつ変化し、進化し…登場した頃は大学生だった萌絵は27歳とか…作品の主人公も出逢って頃は中学…
本業は漫画家なのに、なぜかバラエティー番組に引っ張りだこの蛭子能収さんのエッセイです。太川陽介さんとのバス旅番組が大好きでよくみていました。いつも自分に正直に生きている人だなあと思います。
昨今、語彙力という言葉がTwitterやFacebookのハッシュタグなどで使われる等話題を集める様になっています。
まじめで勤勉、ちょっとおませな秀才少年アオヤマくんが主人公のお話。ある日、住む町に突然現れたペンギン。歯科医院のお姉さんからその不思議なペンギンと自分の研究を依頼されるアオヤマくん。
内容は病気もので、主人公の双葉が末期ガンを患い、余命2ヶ月を宣告され、それによって家族が再生していくストリーとなっています。命の灯火が消える前に、家出した夫を連れて帰って、家業の銭湯を復活させ、気が優しすぎる娘をいじめから救い出す母の姿は何…
真面目であり、少し内気な主人公、陽子。普通の学園生活を送っているなか、いきなり知らない男によって、別の世界に連れて行かれてしまうという、ファンタジー小説です。
山崎ナオコーラさんの結婚エッセイ集です。一編が短く平易でとても読みやすい文章、でもよく練られた文章でとつとつと書かれており好感が持てます。帯の宣伝文句にある通り寝る前に少しずつ大切に読み進めましたが、とうとう読み切ってしまった時にはもっと…
死んで体から抜け出る魂を体に戻す力をもつ半井戸結人(なからいゆいと)が、その力の存在を認識し、「あおやぎ亭」の主人である篁(たかむら)とともに、現代に悪霊となって災いをなす長屋王を鎮めるストーリーです。
ファンタジー時代劇です。貧乏長屋に娘と住む、傘張りの内職をする浪人「福井淳之介」が主人公です。