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感想・書評「本の子」 オリヴァー・ジェファーズ、サム・ウィンストン・作・ネタバレ注意「鍵付きの本の上にちょこんと座った女の子の絵が印象的」(レビュー)。 #読書

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鍵付きの本の上にちょこんと座った女の子の絵が印象的な、大型本です。柴田元幸さんが翻訳をされていると知り、余計に気になって手に取ってみました。
絵本なので子どもでも読めると思いますが、大人でも十分楽しめる一冊です。むしろ、子どもの頃の気持ちなどとうの昔に忘れてしまった大人にこそ、胸に迫ってくる一冊なのではないでしょうか。
本の世界からやってきた「本の子」がメインキャラクターとして登場するのですが、40を超える名作が海となり、山となり、文章で描かれたところを旅するのです。言葉で説明するのはかなり難しいのですが、文学と美術の融合と言ったらいいのでしょうか。本好きにはたまらないですね。細かく書かれた文章を虫眼鏡でじーっと読み、どんな作品が隠れているのか探すのも楽しいでしょう。
物語の存在自体を忘れてしまった人としてビジネスの記事を読むおじさんが登場しますが、これが私には夫と重なって見え、思わずクスッと笑ってしまいました。幼い頃夢中になった、想像することの素晴らしさを思い出させてくれる、とても素敵な作品でした。