2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
聖の青春 大崎善生 死を見据えて生を全うした棋士の物語 将棋の名人を目指しながらもネフローゼという腎臓の病の為、29歳の若さで亡くなった村山聖の生涯を綴ったノンフィクション小説です。
『サンマの丸かじり』(東海林さだお):美味い・不味いを超越した食エッセイ 東海林さだおさんの丸かじりエッセイの最新刊。いつも子供のような好奇心と疑問を持ちながら、いろいろな食べ物を題材にする人気シリーズの勢いは衰えず、東海林さん自身もパイナッ…
『江戸古川柳の世界』(下山弘):高度な知的遊戯の世界 川柳は今では誰でも気軽に詠める文芸として受け入れられていますが、江戸時代は川柳は生活に余裕がある人が詠む知的な遊戯でした。『江戸古川柳の世界』はそんなアッパー層の知的遊戯として隆盛を誇った…
『続・下流老人』(藤田孝典):現実と理想と希望 高齢化社会の現状に警鐘を鳴らした『下流老人』の続編が『続・下流老人』です。本書は前回同様に高齢化社会の現状や働く高齢者の現実をあぶり出した上で、一市民にはいったい何ができてどのような社会を築くこ…
『はじめての江戸川柳』(小栗清吾):知的な「クスッ」が満載 江戸時代の川柳は単なる笑いではなく、そこに知的な笑いが含まれていました。『はじめての江戸川柳』は誰でも分かる面白い句を取り上げることをモットーに、江戸川柳によく取られる嫁・姑・仲人な…
僕らが作ったギターの名器 椎野秀聰:ギターづくりのプロの魂が分かる本 著者は日本で有数のギター作りのプロです。主にギター設計とギターのプロデュースに関わって来た人です。有名なエレキギターである「マッドキャット」など、多くのギターを世に送り出…
「雪煙チェイス」 東野圭吾・著 「白銀ジャック」、「疾風ロンド」に続く、東野圭吾さんの文庫書き下ろし雪山シリーズ第3弾です。
「おおあたり」 畠中恵・著 しゃばけシリーズ第15弾 畠中恵さんのしゃばけシリーズ第15弾です。 第1弾からずっと追いかけてきて、若だんなの一太郎はもうすっかり身内かのように親しみを感じながら読み進めています。
『東洋の理想』(岡倉天心):日本文化論の名著 「内からの勝利か、それとも外からの強大な死か」の言葉で知られる岡倉天心。この有名な言葉が末尾を飾っているのが、『東洋の理想』です。ヨーロッパ文明が日本に流れ込む中、堂々と日本文化の素晴らしさを語っ…
「言ってはいけない残酷すぎる真実」を読み、納得いく事柄がありました。 橘玲 著 この本では「遺伝に関すること」、「美貌格差」、「子供の成長」の3点について今まで取り上げられるセオリー通りの論点と異なる点から論駁していきます。目の付け所が違うだ…
「究極の読心術」を読み、今後の交渉に役立つものがありました。 内藤誼人 著 人間関係を良くしたい、交渉事を上手く進めたいと願う方は多々いるかと思います。私もそのうちの一人なのですが、ネットなどで「相手の本音」、「実は嫌だと思っている相手の行動…
服部まゆみさんのこの闇と光、ラストが言葉で言い表せない感動‼ まず、この本の魅力といえば鬱ものの好きな人を引き寄せるタイトルと表紙です。ピンクと黒を基調とした表紙に書店でも目を奪われました。
まめ日記 横峰沙弥香:思わずくすりと笑えます。 インスタグラムで人気の方らしく友人に勧められ購入しました。作者の方がインスタグラムでイラストで育児日記を描いてアップしたものを本にまとめたもので、イラストに2、3行のコメントが付いていてサクッと読…
自分で決められる人になる!超訳こども「アドラーの言葉」 齋藤孝著 わかりやすくてよかった! ドラマで話題になったアドラー心理学。 読んでみたいけど内容が難しそうでちょっと手が出なかったのですが、たまたま子供の本を買おうと立ち寄った児童書コーナ…
『耳嚢』(根岸鎮衛):300年前の噂話集 今も昔も噂話は人の心を惹きつけます。ちょっと笑える噂話もあれば、悪質なデマになった噂話もあり、中には迷信めいた噂話まで、私たちは多くの噂話に囲まれて生きています。
『現代歴史学の名著』(樺山紘一・編):歴史を眺める視点を学べる1冊 今、世界各国で「正しい歴史認識」を求める動きが盛り上がり、同時に「歴史から学べ」という論調も高まっています。しかし、よく考えてみると、自分たちは歴史を学ぶ方法や歴史学が積み…
悪ノ大罪 ネメシスの銃口悪ノP(mothy) 前作『悪徳のジャッジメント』の続きで、レヴィアンタ内乱について具体的に盛り込まれていると思いきや、最初になぜかポストマンがネメシスを連れてくるシーンから始まったので驚きました。
初めての柳広司作品『ロマンス』 何年か前に『ジョーカーゲーム』が映画化したことでなんとなく知っていたのですが、最近まで作品を読んだことがありませんでした。そしてはじめて読んだのが『ジョーカーゲーム』ではない作品です。
一生旅して暮らしたい/桂木 裕子 2003年発行のものなので、発売は14年ほど前になります。 まさに今の私の気持ちを表すようなタイトルで、レビュー評価も良く即購入。楽しみに毎日すこしずつ読み進めています。
ヨシタケシンスケ 「このあとどうしちゃおう」を読んで泣き笑い 「このあとどうしちゃおう」は人間の「死」がテーマになっています。 自分のおじいちゃんが死んでしまったあと、おじいちゃんの残したノートを発見して、おじいちゃんの気持ちを知る、とうお話…
「知ろうとすること」早野龍五、糸井重里著。科学的な考え方を教えてくれた本です。 東日本大震災後、東京電力福島第一原子力発電所の放射線量データをグラフにしてツイートを始めた物理学者の早野龍五さんと、Twitterで知り合ったコピーライターの糸井重里…
姫野カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』 出版されたのはだいぶ前で、大きな文学賞候補になった作品なので読んだ人も多いかもしれません。私が読んだのはつい最近のことです。姫野カオルコ作品はだいぶ前にいくつか読んでいます。読んでいるのは小説よりエッセイのほ…
『外国人による日本論の名著』(佐伯彰一・芳賀徹 編):今こそ読み返すべき日本論 世界が混迷を極める中、「日本とはいったいどんな国か」を考える機会が増えています。こんな時に頼りになるのが日本を論じた日本論です。しかし、巷に出回る日本論は玉石混淆で…
『菊と刀』(ルース・ベネディクト):日本論の原点 第二次世界大戦の時代、アメリカは対戦国である日本の社会や日本人の心理を分析することで、占領後の日本のコントロールを容易にしようと試みました。その1つの成果が今でも読み継がれる『菊と刀』です。こ…
まんがでわかる伝え方が9割という本を読んで まんがでわかる伝え方が9割という面白いタイトルの本を発見したので読んでみました。著者はコピーライターの佐々木圭一さんです。佐々木さんはもともと伝え方が下手で悩んでいたそうです。そしてご自身で十数年か…
自分を愛する技術 加藤秀視著を読みました。 今までの人生を振り返り、また今現在抱えている悩みを考えたときなど何ら自分らしく生きていない、生きていけない自分に情けなくなることが度々あります。価値観は人それぞれ異なるのは理解していても、自分は一…
最後の秘境 東京芸大 二宮敦人著を読み、日本の最高峰の芸術の凄さを知りました。 私は昔から芸術観に乏しく、その方面に才能のある人には一目おいていた。音楽でも美術でも、私がどんなに努力しても勉強しても追いつけない、真似のできない領域だからだ。そ…
健康雑誌の「気功カードで病気が治る!視力アップ!」編集者 西田徹 私は最近本屋で健康雑誌を購入しました。「気功カードで病気が治る!視力アップ!」という雑誌です。健康には少しずつ関心をもってきました。周りの身内が体調が悪くなって倒れたりするこ…
いま話題のTestosterone『筋トレが最強のソリューションである』 本屋の入り口に平積みされている本はその時話題の本が多いですよね。私はいつもそこから見て回ります。そこで出会ったのが、この『筋トレは最強のソリューションである』です。
『みをつくし料理帖 八朔の雪』高田郁 今から約200年前、江戸の世では珍しい女料理人の小説です。 大阪の生まれで、災害孤児となった主人公・澪(みお)が、老舗料理屋の女将に拾われて、女料理人として成長して行きます。