読書感想
勉強術、心理術の著作の多い、和田秀樹さんの著書である「心が強い子」は母親できまる!を読みました。 小学生の子どもが二人いる身としては子どもの勉強や心の強さ、逞しさは常に懸念材料です。 子育ては両親ともにかかわるのは理想ですが、どうしても母親…
生きている限りついてまわる家事。 別にホテルのようにきれい部屋でなくてもいいけれどそれでも最低限きれいな部屋、家で過ごしたいと願えば家事はついてまわります。
6年ぶりの東野圭吾さんのガリレオシリーズ最新刊です。 食堂の看板娘で歌手を目指していた佐織が突然行方不明となり、数年後に遺体となって発見されたところから物語は始まります。
この作者はすごい。文字だけの表現、という小説の強みと弱点を最大限に生かしている。得体の知れぬ化け物に恐怖していたはずなのに、突然恐怖の対象がひっくり返る瞬間がある。映画館でホラー映画を見て楽しんでいたらなんと見ている自分がお化けだった、そ…
司馬遼太郎というと長編時代小説。この大阪侍は珍しく、短編ものが5編という構成で非常に読みやすいです。幕末の時代小説ではありますが、現代にも通用する人生における大事なものは何か?を訴えかける物語で何回でも読みたくなるような本です。中でも「盗…
この小説は、第25回織田作之助賞を受賞した、朝井まかてさんの作品で、江戸時代の大坂を舞台に、井原西鶴とその一人娘のおあいの物語です。「好色一代男」や「世間胸算用」などを創作した井原西鶴の創作に対する思いを、一人娘で目が不自由なおあいの視点か…
12月に入り、クリスマスシーズンということで、私はいろいろなクリスマスの本を読んでいます。 その中で印象に残ったのが、この1冊です。
映画ペンギン・ハイウェイを見たのをきっかけに、実際の小説はどんな感じなんだろうと思って読んでみました。先に映像化されていたのを見ただけあって話はすんなりと頭に入ってきました。
大学の授業で扱われていたものだったのですが、結局テスト前に読み終わらず、夏休みに読み終わりました。一巻で完結しますが、分厚く文字も小さいうえに文体も古いため、かなりボリュームがあります。原典で呼んだほうがよかったかなと思う時もありました。
富士山頂に気象観測所があるのはご存知の方も多いと思う。では、その観測所がいつ、どのようにして、建てられたのか知っている人は少ないのではないだろうか。
自分が本の中の誰に当てはまるかをまず考えました。それから自分は、このような状況に陥った時、どう考えるのか、どう行動するのかを考えながら読んでいました。 読んでみると分かるのですが、この本の中の状況は、私たちの人生の中のどんな事にも当てはまり…
この本は社会不安障害を具体的に対策例を出して漫画も書いてある本です。なぜ人は不安に感じるのかとか不安をどう解消していったら良いかが細かく書かれています。不安にとらわれずにどうありたいか・ そのためにはどういう心構えと行動をしたら良いかが書か…
「繊細」と聞いて思い浮かべるのは、色白でおしとやかでか弱い印象の女性ではないでしょうか。なので、自分のことを「繊細」とは言いにくいのですが、この本を読んで私は立派な「繊細」だと気づかされました。
俳優の大泉洋さんが大好きなので、表紙を見ただけでフラフラと吸い寄せられるように手に取ってしまった一冊です。小説で、実在する芸能人を当て書きするというのは、なかなか珍しい試みなのではないでしょうか。
先日、裏表紙を読んで気になったので購入しました。長編だったので数日に分け、じっくりと読んでみました。時間があまり取れなかったので数日になってしまいましたが、もし時間があれば1日で読み切りたいと思わせる内容でした。
この本は、金子みすゞの童謡集です。たくさんある詩の中でも「鯨法会」と「花屋のじいさん」言う詩が好きです。「鯨法会」の内容は、浜の人間界の様子と海での鯨の子の気持ちを描写しています。
ヨシタケシンスケさんらしさが満載のイラストエッセイ集です。タイトルにある通り、ヨシタケさんの人生において「自分にはできないままなこと」の数々を紹介しています。ヨシタケさんはかなり長身で体の大きな男性のようですが、言動は女の子かと思うような…
ヨシタケシンスケさんの最新作絵本です。可愛らしくて眺めているだけで癒されるような絵柄の表紙ですが、中身は想像以上に深い内容で、笑えるというよりも考えさせられることが多くありました。
作者の内田也哉子さんが樹木希林さんの娘だと知り、興味を持って手に取ってみた一冊です。 すべてのページがトレーシングペーパーのような薄紙なので、うっかり破いてしまわないように丁寧に取り扱わなければなりません。次のページが透けてうつるように工夫…
グリム童話「塔の上のラプンツェル」は様々なバージョンの絵本がありますが、これは大人向きとも子ども向きとも言えない、独特のタッチで描かれた一冊でした。
多重人格であることが判明した重興ですが、無垢な少年として登場する琴音、いやらしさをまとった女、羅刹と名付けられた凶暴な男、このすべてのキャラクターが見事だと思いました。
北見藩藩主である北見重興は、成り上がりの伊東成孝を重用するなどして家老衆の反感を買い、強制的に隠居させられるところから物語は始まります。この押込には裏があり、実際の理由は重興が精神を病んでいることにありました。
最近は、パソコン、携帯、テレビなどの長時間の使用によりへたをすれば画面から目を離す時間が1日1分もあるかという生活をしています。そのような生活スタイルのなかでも目を酷使しているということには案外気付かないものです。
「ふらここ」とは、ブランコのことです。診療所の庭にブランコのある江戸時代の医者の話です。ブランコのように、ふらふらと自分勝手な医者に、娘の「おゆん」は振り回されてばかりいます。母を早くに亡くし、近所の人たちに支えられて育ちましたが、今では…
彼氏にフラれ会社もリストラにあった木崎朋美が、ジョニー・デップ風イケメン弁護士の城之内隆一にバーでスカウトされて弁護士事務所で働き始めるが、実はその事務所の実態はなんとお祓い本舗!美少年高校生バイトの高橋海斗と共に魑魅魍魎を退治していく、…
話はさりげなく始まっていきますが、どんどん怖くなっていくホラーです。「祝山」とは、じつは「いはい山」(位牌山)なのです。
恋人とか、結婚とか、生産性とか、老後とか、資産とか、そういう言葉に絡め取られて、ちょっと息苦しいなぁと思った時。
この小説はあらすじだけでも面白いです。 宅間という刑事はとある事件の犯人だと誤解され、逮捕されて10年も刑務所で暮らす羽目になってしまいます。その被害者が意識を取り戻し、宅間が犯人ではないと話したことで宅間は冤罪であったことが判明しました。そ…
大好きなシリーズの記念すべき第1作目です。目つきの悪いハイスペック警察官・新田と、プロ意識の高いホテルのフロントクラーク・山岸のバディものです。来年、木村拓哉さんと長澤まさみさんで映画化するらしく、そちらも気になります!
東野圭吾の作品は、ハラハラ、ドキドキしっぱなしで、犯人は最後までほとんどわからないです。 この作品も、読み進めるうちに、この人が犯人だろう…いや、この人だ!と想像しながら読みました。