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感想・書評『「籔医ふらここ堂」 朝井まかて・著』ネタバレ注意「診療所の庭にブランコのある江戸時代の医者の話」(レビュー)。 #読書

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「ふらここ」とは、ブランコのことです。診療所の庭にブランコのある江戸時代の医者の話です。ブランコのように、ふらふらと自分勝手な医者に、娘の「おゆん」は振り回されてばかりいます。母を早くに亡くし、近所の人たちに支えられて育ちましたが、今ではわがままな父親の診療所を支えています。
父親は小児を専門にしていますが、何にでも対応します。わがままで情けない父親ですが、いったい何者なのか?が、少しづつあきらかにされてきます。
日々の診療所、江戸の町の出来事、「おゆん」の成長、若者たちの暮らしぶり、寺子屋など、江戸の雰囲気が良く書き込まれており、自分が町内の一人になったような気がします。
診療所の手伝いしかしてこなかった「おゆん」が、少女から年頃の女性へと成長していく様子が良く描かれています。
「ふらここ」している父親が、実は医者の家系の出で、江戸城内へ召されるようになる?という、驚きの結末へ向かいます。
子どもは大事にし過ぎるな、外でどんどん遊ばせろと、今でも通用するある意味、小児科医としての名医でもあります、。