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東野圭吾作「虚ろな十字架」は面白い・ネタバレ注意「本のテーマは、殺人を起こした犯罪者は即死刑にすべきか」(レビュー)。 #読書

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東野圭吾さんの、虚ろな十字架という本を見附け買ってきました。
実は東さんの本は、図書館にもあるので何冊か借りて読んだことがあります。
そして古本屋でも、特に BOOKOFF などでは店のイチオシ作家として、東野圭吾の本を前出しにして、特集を組んでいるところがよくあります。

何冊か読んで、もちろん気に入った本もあるにはあるのですが、それほど身近で家安く手に取って読むという本は、というより東野圭吾の本は気安くないのです。

そんな中、題名からして重い感じがするこの本を選んだのは、古本屋にあるにも関わらず、綺麗な印象を与えてくれたからです。

この一週間ほど、というより月曜日から今日の水曜日までの三日間、通勤電車の中の行きと帰りで読んでしまいました。

題名から感じられた少し思いだという感覚は、いつのまにか消えさり、知らず知らずのうちに本の中に引きずり込まれていました。

この本のテーマは、殺人を起こした犯罪者は即死刑にすべきか、または死刑制度が 犯罪の抑止力になっているか。

また犯罪を犯した人間は、いかにして罪を贖うべきか
そして罪を贖う方法はあるのだろうか
そんな思い問いかけを私たちの心に問いかけています。

この本の登場人物は、中学生の時に過ち出てきた赤ちゃんを、自分たちの手で殺害しました。
最後にこの二人は、21年の月日を超えて自首することになりましたが、21年前に殺害した我が子の遺体が見つからないため、つまり殺人の犯罪が成立せず不起訴となるわけです。

赤ん坊を産んだ女性は、21年の間苦しみ、逃れるために万引きと言う悪癖に染まり、
妊娠させた男性は、やがて小児科医となり子供の医療に専念しながら、子子供を妊娠したまま自殺をしようとした女性を助け、自分たちが殺害した赤ん坊の代わり、その女性と子供を自分の子ではないことを知りながら育て、そのことによって自分たちの赤ちゃんへ 罪を贖っていました。

最近も現実世界の中で、シングルマザーの女性が、一緒に住みだした男性から嫌われたくない一心で、実の女の子をいじめ、食物も与えず、水もろくに伸ばせず、病気になっても医者にも関わらず、ついには死に追い込んでしまいます。

なくなったのわずか5歳可愛い女の子でした。

なぜこのようなことが、現実社会の中で起きるのでしょう。
悲しくて涙が止まりません。