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船戸与一の「河畔に標なく」を読み返してみました。ネタバレ注意「本の舞台は、昔はビルマと呼ばれた現在のミャンマーが舞台」(レビュー)。 #読書

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またまた船戸与一の本を読んでしまいました。
この本の舞台は、昔はビルマと呼ばれた現在のミャンマーが舞台です。
タイとミャンマーそして中国に接している、麻薬密造の三角地帯あたりを、カチンの森をさまよう、日本人、中国人、カチン人、そしてビルマ人である刑務所副所長の、これらの登場人物たちが描く欲望のはてにあるものとは一体何でしょう。

ビルマからウラワジ川を遡って、カチンの森に迷い込んだこれらの人々の、追跡の果てに、待ち受けている結果とは、そして 彼らの運命とはどうなって行くのでしょう。

夜になると虎が徘徊し人を襲い、クロヒョウ忍び寄り、家の上からは吸血のヒルがお落ちて血をす吸い、あるいはコブラに取り憑かれ首筋を噛まれて、毒が回って死んでしまう。

また中国共産党人民軍の生き残りの老兵は、ビルマ解放戦線の女性と夫婦になったまま、密林の奥深くに自給自足の生活を行う。

そして、普段人が来ない彼らの小屋に、欲望に駆られた4組の人間が訪れることがきっかけで、人生の最後を迎えてしまう。

そんな、話です。

ストーリーを上手くまとめることができませんが、この本は船戸さんらしい、文章の展開で、実はこの本を読むことは2回目なのですが、電車通勤中読み終わるまで夢中になって何日もかかりました。

遺作となった満州国演義、や、その他の彼の作品の中には独特のフレーズが 散りばめられていて、大変楽しく読ませていただきました。