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感想・書評「やまなし」 宮沢賢治・著 田原田鶴子・絵・ネタバレ注意「国語の教科書にも掲載されている名作」(レビュー)。 #読書

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「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」という文が有名な、宮沢賢治の童話「やまなし」。国語の教科書にも掲載されている名作ですが、内容はなかなかに解釈が難しかったという子どもの頃の記憶がありました。ふと、大人になって読んでみたらどう感じるのだろうと思いたち、うろ覚えのままになっていたストーリーを確認したい気持ちもあって手に取ってみました。
結論から言うと、やっぱり謎の多いお話だなぁというのが率直な感想です。授業で子どもに説明しなければならない学校の先生は、さぞやご苦労なされているのではないでしょうか。しかし巻末に丁寧な用語解説が載っていて、これがずいぶん参考になりました。
イサドというのはイーハトーブのように桃源郷のような場所を指す、賢治の造語のようですね。とはいえ、芸術作品なのだから理屈をこねて無理に解釈しなくても、この美しい文学世界に触れられればそれで十分なのではとも思います。ガラス細工のようにもろくて透明で幻想的で、やっぱり宮沢賢治は素晴らしいと改めて感じました。