」で便利でお安く。本業は漫画家なのに、なぜかバラエティー番組に引っ張りだこの蛭子能収さんのエッセイです。太川陽介さんとのバス旅番組が大好きでよくみていました。いつも自分に正直に生きている人だなあと思います。
バラエティー番組への出演は、断ったことがないそうで、そういうところからユニークな人ですね。蛭子さんの考え方については、トーク番組などで少し知っていたのですが、改めて文章で読んでみると、蛭子さんが目の前でしゃべっているみたいで面白かったです。
番組で一緒になったスタッフや出演者と、撮影が終わった後、飲みに行ったりするとき、早く終わらないかなと考えてしまうことや、お葬式などで、自分の振る舞いがふとおかしくなってしまうことがあるので、なるべくいかないようにしていることなど、とても人間的で可笑しくて、つくづく憎めない人だなあと感じました。
世の中にはなぜこれをやらなければいけないのだろうと思うことがたくさんあります。必ずしも当たり前のことがいいことなのではなく、自分の判断で動いていいのだということもあります。そんなことに気づかされ、心が軽くなるおすすめの一冊です。
