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「砂冥宮」 内田康夫・著 旅情ミステリーの傑作・ネタバレ注意「小説の書き方は、特にストーリーも決めずに、まず書き始めてしまう」(レビュー)。 #読書

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泉鏡花の「草迷宮」関連の取材から、物語が始まります。
著者があとがきの「自作解説」に書いているように、「内田康夫」の小説の書き方は、始めにプロットを決めて、組み立てていくのではなく、特にストーリーも決めずに、まず書き始めてしまうということです。書いていくうちに物語の筋道が見えてきて、物語が完成していくとのことです。
まさかそんな事!と、びっくりしてしまいます。
殺人の第1現場は「安宅の関」です。物語はどんどん膨らみ、時代をさかのぼり米軍の試射場に反対する「内灘事件」まで行きつきます。
その時の出来事が、現在の殺人事件の原因になっていたのです。そこまでわかってくると、物語はどんどん加速して、様々な人のつながり、当時の様子がわかってきます。
著者は多作で、たくさんの旅情ミステリーを書いています。たくさんのテレビ作品にもなりました。
著者の「内田康夫」は亡くなられました。まだまだ作品を書き続けてほしかったのに、本当に残念なことです。