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白い巨塔/最終回・結末の感想ネタバレ注意!あらすじ・主演の唐沢寿明と江口洋介は友人でライバルでもあり最終話では医療裁判での…。 #テレビドラマ

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白い巨塔  最後で嫌な奴もすがすがしい奴に変わってしまったすごいやつ

 主演の唐沢寿明と江口洋介は友人でライバルでもあり最終話では医療裁判での患者サイドに立った江口と医師病院側の財前教授(唐沢)への最終審判から始まったけれど、いきなり緊迫した場面で患者側(余貴美子)と訴えられた財前教授のアップで、生唾を飲み込むようなシーンからだったと思います。
 このドラマは被害者の患者側の悔しさ辛さを回を追う毎にこちらが感情移入できるほど生々しい作りでした。特に患者が入院中にどんどん容体が悪化していき、家族が不安におののき主治医の伊藤英明が心配のあまり上司の唐沢に判断を仰ぐが癌と炎症の見分けで誤診。 結果患者は息を引取るがその瞬間患者は無念さに閉じた目から涙を一滴こぼす、このシーンは何年経っても脳裏に焼付いて離れません。こちらの方が涙しそうでした。また罪の意識にさいなまれた主治医の伊藤は病院を去り、患者側の証人を頼まれても逃げてまわるその姿が痛々しく、でも彼の今後の人生の為にも裁判に出廷してくれて何となくこちらもホットした記憶があります。 
 最終的に病院敗北で裁判が終わりかけに法廷で倒れ、最後に癌で息を引取った財前は最初は出世思考の鼻につく不器用な嫌な奴でしたが思い通りに出世街道に乗り人生を成功させたかに見えたはずなのに何処か幸薄く、一生懸命なのに誰も認めてくれないどこにでもいる奴に見えてきてしまったのは、脚本がいいのか役者がいいのかわかりません。財前は態度が横柄で上から目線が多かったけど、最後に自分の体を未来の医学に使って欲しいという遺言と、医学を途中で断念せざるを得ないという失望を「無念」という言葉でその存在が終わってしまった時点で、純粋な医療への気持ちが伝わり本当の悪人などこのドラマには存在しないと強くおもいました。ただあるとしたら、現在も続く医療制度と大学病院のピラミッドの様な社会構造なのではないか?と思います。
 その点良い医師の鏡の様な江口洋介は最後まで唐沢の傍に付添い、私も臨終の時はこんな人にそばにいてほしいと思いました。