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感想・書評「愛と家事」 太田明日香・著 家族をテーマにしたエッセイ集・ネタバレ注意「日本人女性がこの作者のような葛藤と日々戦っているのではないでしょうか」(レビュー)。 #読書

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新聞の片隅で小さく紹介されていた記事がたまたま目にとまり、興味がわいて手に取ってみた一冊です。本との出会いも一期一会だなぁと感じます。
作者がこれまで生きてきた人生を洗いざらい明かしている独白のような内容で、エッセイというよりも日記のようであり、ページ数もそれほど多くないことから一気読みしてしまいました。抱える事情は人それぞれ違いますが、多くの日本人女性がこの作者のような葛藤と日々戦っているのではないでしょうか。かくいう私もその一人で、深く共感する部分も多く、改めて自分を見つめ直すきっかけをもらえたような気がします。
この作者のお母さんのような存在の女性が、私の身内にもいます。東京で暮らしていると忘れがちになるのですが、田舎には彼女のような女がまだまだたくさんいて、あまりに自分と考え方がずれているので分かり合えません。誰かがやらねば家の中が回っていかない家事という労働、それを愛と切り離して考えたいという気持ちは痛いほどよく分かりました。理不尽な問題は常につきまとうけれど、私もまた自分の人生を舞台に、自分なりの「愛」と「家事」を模索しながら前向きに進んでいきたいと思いました。