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感想・書評『おおきな木:シェル・シルヴァスタイン・著』ネタバレ注意「村上春樹さんが翻訳をしたものが改めて出版された」(レビュー)。 #読書

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「おおきな木」 シェル・シルヴァスタイン・著

子どもの頃読んだ記憶がかすかにあるのですが、長い年月が経って内容がほとんど思い出せなくなっており、村上春樹さんが翻訳をしたものが改めて出版されたと知って再度手に取ってみました。短い言葉で分かりやすく描かれてはいますが、決して子ども向けというのではなく大人が読んでも考えされられるものがありますね。

人生の節目節目に何度でも読み返したい一冊です。その時々の年齢や自分の置かれている状況によって、きっと感じ方も変わるのではないでしょうか。
始めは、少年に愛情を注ぐ木の無償の愛、自己犠牲の精神を表現しているのかなと思いました。その解釈も決して間違いではないと思います。しかし、文中に繰り返し出てくる「木はしあわせでした」という一言にハッとさせられます。誰よりも何よりも幸せなのは木だったのだ、と気づくとまた見方が変わってきます。子育て中の私には、木は自分自身で少年が我が子のように思えてきました。我が子にとって自分はこの木のような存在でありたい、そう願わずにはいられません。
物語に触れることで得られる豊かさを子供時代に感じてほしいので、我が子にもぜひ勧めてみたい作品でした。