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宮部みゆき著 あやかし草紙を読んで・ネタバレ注意「百物語、つまり江戸の神田の袋物屋の三島屋の奥にある黒白のまで語られる怪談話」(レビュー)。 #読書

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ご存知、宮部みゆきさんの百物語、つまり江戸の神田の袋物屋の三島屋の奥にある黒白のまで語られる怪談話の第3話かな?

今回も三島屋の姪の、おちかが百物語の聞き役となって活躍する物語です。

怪談話では一夜のうちに、一箇所に人々が集まって百本のろうそくを立て順繰りに怪談を語り、一話終わるたびにそのろうそくを消して行くと言う趣向ですが、この百物語は飯前の黒白の間に語り手を呼んで、聞くのはおちかだけといういう話です。

今回のあやかし草紙では、聞き手のおちか以外に、三島屋の次男坊で従兄弟である富次郎も加わっての展開です。
そして意外な富次郎のもっている才能がこの物語を面白くさせてくれます。

その才能というのが絵で、富次郎に以外な絵師として才能が合ったことがわかり、物語そのものに彩りを添えて、小説全体を華やかに、楽しくさせてくれ、読んでいて楽しかったこと、この上ありません。
第一話の『開かずの間』の恐ろしい『出会い神』の怖さを、富次郎の絵が昇華してくれたように感じました。
宮部みゆきの本は、毎回出されるたびに楽しみに読んでいるファンの一人です。
特に江戸の人情モノを書かせては、最高は書き手と思っています。