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「わけあり師匠事の顛末 物書同心居眠り紋蔵」 佐藤雅美・著・ネタバレ注意「様々な江戸の出来事を絡めて、一編の小説に創り上げています」(レビュー)。 #読書

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「物書同心居眠り紋蔵」シリーズの新刊です。
手習い塾の師匠・「青野又五郎」を目の当たりにした広島浅野家の奥女中「奥林千賀子」は、「私をだましたんですね」と、言い放ちます。
この物語は、これはいったいどういうことか?どうやっておさまっていくのかを、元に様々な江戸の出来事を絡めて、一編の小説に創り上げています。
一番の魅力は主人公「物書き同心の紋蔵」です。ぼんやりしているようですが、文書関係に強く、前例を調べ上げたりすることで、事件の解決に迫っていくのです。
短編集ですが、それぞれの話の中に、「青野又五郎」の話がはめ込まれており、少しづつ解決に近づいていきます。
「百両を真綿にくるんだ芋が来る」という狂歌が出てきますが、何のことだろうと思ったら、「不細工な娘を嫁にやるのには、持参金を百両も持たせる」ということだそうです。
道具屋の息子に縁談が決まり、百両の持参金を持ってくると聞き、これは「芋」に違いない・・何とかこの話をなしにするにはどうしたらよいかと悩みます。
儲かれば持参金はいらないと、家業に精を出し、高価なものが持ち込まれ、高額の入金を得たが、何かの間違いとわかり、損をしてでもなかった話に戻すことになってしまいます。息子は正直者でした。
そんな正直者には、持参金付でも美人の嫁が来るのでした。