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「羆嵐」1977年に新潮社から出版された吉村昭の小説。最近近くの本屋で販売されているのを見つけた.ネタバレ注意「北海道の苫前村六線沢の民家をヒグマが襲い」(レビュー)。 #読書

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北海道の苫前村六線沢の民家をヒグマが襲い、2人を殺害し女性を食料とし、さらにこのヒグマは近くの民家も襲い子供や妊婦を殺害し女性を食料とする事件が発生した。人の味を覚えたヒグマを駆除するため警察や周りの村人が多く集まったが、結果的にヒグマの駆除できずにいた。その理由はこれらの民衆は自然を理解してないからで、そこで一風変わった山岡銀四郎が登場、一人ヒグマを駆除した。
銀四郎はこれまでもヒグマを相手に自然と共存しながら狩猟を行ってきた。ヒグマの駆除後、村で酒を飲み暴れる。彼は人の自然対する無力さを理解しているからさらに、人の愚さ、偏見に怒りをあらわしてまた、孤立してゆく。
現在、人間は自然の中に踏み込みそして自然から反撃を受けている。そしてその相手を駆除することで解決?しているが、これは根本的な解決策にはならないと思う。自然と共存することが本当の解決策ではないか。昔からこの様な出来事が起こっていたのかと思うと心が痛む。