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感想・書評:谷川正己『フランク・ロイド・ライトの日本』ネタバレ注意「浮世絵を買い集めるためだけに日本を訪れていたなどのエピソードが紹介」(レビュー)。 #読書

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谷川正己『フランク・ロイド・ライトの日本』。建築家に関する本なのに、建築の話はあまりありません。

世界的な建築家フランク・ロイド・ライトに関する著書なのですが、全く意外なことに彼の手がけた建築物に関する話はほとんど登場しませんでした。建築家としての話ではなく、「日本文化が好きな海外の有名人」という立ち位置によって詳しく紹介されているわけです。
フランク・ロイド・ライトが設計した建築物は、その9割以上がアメリカ国内に存在しています。そして次に多いのが日本です。その理由は、フランク・ロイド・ライトが、浮世絵をはじめとするジャポニズムの文化に深く興味を示していたからだと言われ、例えば浮世絵を買い集めるためだけに日本を訪れていたなどのエピソードが紹介されています。
フランク・ロイド・ライトに関する著書は多く、建築に関する本にもよく登場します。しかしそれはあくまで建築の歴史の話においてのみ語られているだけであり、彼の生涯において日本文化がどう影響していたのかをこれほど詳しく紹介した著書は珍しいと思いました。