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感想・書評「毒笑小説」 東野圭吾・著 ブラックな笑いが満載の短編小説・ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

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塾に、お稽古に、家庭教師にと忙しい孫をみかねて、何とかゆっくり会えないものかというおじいさんの話を聞き、麻雀仲間が「誘拐」をでっちあげることにしました。
このおじいさんたちが、とんでもないお金持ち!で、誘拐の仕掛けが半端ないです。
誘拐された孫が一人だとさびしいとのことで、孫の友達も誘拐します。でも子供たちは貸し切りになっている遊園地で、どうやって遊べばよいのかわからず、服が汚れると叱られるから遊べないと、ちっとも子供らしくないのです。そのうちになれてきて遊び始めますが、お家に帰りたくなったとのことで、この誘拐を終わりにしますが、家に帰って何がやりたいのか聞いたところ、友達も皆「勉強したい!」というのです。
おじいさんたちの、たくさん遊ばせてやりたい、昔の自分たちがそうだったように・・との思いは、あっけなく消えていくのです。
誘拐だから現金を要求しなくては、との仕掛けが壮大です。20台の車に1億円ずつ積み込んで、一斉に走らせるのです。このお金の回収方法が、また型破りです。
ブラックな笑いを極めた、傑作短編集です。