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感想・書評『少女終末旅行 6巻 つくみず著』ネタバレ注意「最終巻ということで、物語はこれで終わりですが」(レビュー)。 #読書

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少女終末旅行 6巻 つくみず著 滅びゆく世界を旅する少女たちの物語が幕を閉じる

戦争のため荒廃し、滅びゆく世界を半装軌車のケッテンクラートに乗って旅するチトとユーリを描いた少女終末旅行の6巻で最終巻となります。
最終巻ということで、物語はこれで終わりですが、何とも言えない切ない終わり方となっています。
チトとユーリは、戦争で荒廃した都市の最上階に向けてあてのない旅に出たのですが、それまで乗っていたケッテンクラートは壊れ、2人で歩いて上を目指します。
行けども行けども何もなく、食料も乏しくなって死を意識する中、二人は無言で手を握り励まし合います。
そして、ついに最上階まで来たのですが、あるのは雪が積もった荒野で他に何もありませんでした。
結局、最上階までの旅は、無駄足に終わったのですが、チトとユーリには、悲壮感はなく、二人でこれまで旅行してきたことが、そして今二人で生きていることが最高であることに気が付きます。
物語は、最後に残った食料を食べ、二人で眠りにつくところで終わります。
この後の2人はどうなったかはわかりませんが、ただ、少女終末旅行としての物語は、ここで終わったのです。
この手の終末ものは、生き残った人類が、1日でも長く生きていこうともがく物語が多いですが、この少女終末旅行は、滅びゆく世界を受け入れて、静かに終わりました。
なんとも切ない終わり方ですが、こういう終わり方もありかな、と思いました。