谷瑞恵の「思い出の時修理します」、感動しつつゆるふわな感じの恋愛系
思い出の時修理します、と書かれた看板の掲げられた時計屋さんと、引っ越してきたばかりの美容師の女の子の話でした。短編みたいな感じだけど、軸となるストーリーがあってなかなか面白いし、なんともふわっとした感じのタッチで描かれてる恋愛模様が好きです。現実なのか夢なのかわからない主人公視点で描かれてる微妙に謎な場面も面白いと思いました。
幻想的です。一番好きなのは時計屋さんの過去の話。傷を負った後に過去の自分と向き合うことって、怖いし辛いし大変なことなんだろうけど、真実を知って涙するあたり、ネタバレになっちゃいかねないのであまり書けませんが、絵馬の字を読んでたあたりが本当に感動でした。やや意地っ張りなあかりさんが、時計屋さんのせっかくの告白をさらっと断って、でも後悔して抱きついて謝るところなんかは読んでてきゅんとしました。あかりとおばあちゃんの話も好きでした。二巻や三巻も出ているようなので、続きも楽しみです。