蜜蜂と遠雷 恩田陸 普通の社会人でお父さんでもある明石を応援したくなる話です
本が苦手な人にもオススメな本です。日本のとある町「芳ヶ江」にて3年ごとに開催されるピアノの国際コンクール。そのコンクールに出演する人々の話で、話の視点がコロコロ変わっていくので、飽きっぽい人にもオススメの話です。この話には、ピアノの天才だとか音楽に愛された人が何人も出てきますが、案外みんな普通の人なんだな、と思います。
また、コンクールに出る人だけじゃなくて、審査サイドの視点の話もあるので、そちらも結構面白いです。学生から社会人から主婦の方まで幅広く読みやすい話なんじゃないかな。下は小学生高学年から上は60代より上の人でも全然楽しめる話です。個人的に私は、出演者側なら明石と亜矢。審査員サイドなら三枝子が好きです。明石は、普通の社会人でお父さんが努力している姿に応援したくなった。亜矢は、小さい頃にお母さんを亡くしていて、ショックを受けている様子が何にも言えなくなった。三枝子と元旦那のナサニエルとのやりとりが結構読んでて面白い。