みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

柳広司「虎と月」感想:元ネタである中島敦の「山月記」を青空文庫で読んでしまった(2014年読んだ本)

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

延命 2014/06/29 [12:53]

柳広司「虎と月」

読み終わってすぐ、元ネタである中島敦の「山月記」を青空文庫で読んでしまったので、「十代前半の読者向けのミステリー小説」というオーダーに対しては最高の仕事ぶりだと思う。

しかし、ふだん普通に本を読む習慣のある子がこれを読んで柳広司に興味を持って他の著作を読んだら、「そこまで子供向けを意識した文体にしてもらわなくても楽しく読めましたよ私たち!」って思いそう。

山月記は、「この男どこまでもあかんわ、なんでこの友達も流されて同情してるんやろう」くらいにしか思わなくて、学生時代に国語は得意だったはずだけどなんでできてたのか今となってはもうわからない。

関連記事。

小学校の同級生と、30年ぶりに結婚式で再会して、思い出話してるうちにお互いの記憶の齟齬に気づいて、みんなが忘れてる同級生やみんなが忘れてる殺人事件の存在が明らかになってきて…

感想:西澤保彦「夏の夜会」現実にありそうなレベルの20世紀少年みたいな小説(2014年読んだ本) - ナカノちゃんねる