延命 2014/06/29 [14:31]
西澤保彦「黄金色の祈り」
自分はなんでもうまくこなせてると思ってた高校生の頃から、実際はいろいろ調子に乗ってただけの痛い人間だったということを40歳くらいになって当時の友人知人から思い知らされるまでを綴った、なんだかもういろいろ痛くてたまらない小説。
その主人公が最後ちょっと救われてるっぽく終わるのがなんだか釈然としないが、現在進行形で黒歴史を生きているような我々に生きる希望を与えてくれているのだろうか。
夢なんか見させないで!
吹奏楽部の話なので、「ユーフォニウムは人気ない」とか、ソウルキャッチャーズ読んでるとちょいちょいこの小説を思い出して楽しい。
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