みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

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感想・書評『努力不要論:中野信子』ネタバレ注意「人間を脳科学的に見て、さまざまな角度からのデータをもとに努力することについて説いています」(レビュー)。 #読書

中野信子さんの努力不要論を読んでの感想

努力不要論とは、いったいどういうことだろう?最近、世間一般では、夢を持って頑張りなさい、努力しなさい。という言葉が飛び交っているようですが、私自身、努力することが、大嫌いな性分なので、努力することが、不要だったら人生楽しく生きられるのではないか?

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感想・書評『ユニット、佐々木譲さん』ネタバレ注意「辛い過去を持った男女が出会います」(レビュー)。 #読書

ユニット、佐々木譲さん。ユニットが組まれ絡み合う作品です。

佐々木譲さんのユニットを手に取りました。
出版時期はかなり前の作品です。
主人公は二人。

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感想・書評『桜庭一樹さんの私の男』ネタバレ注意「義父と娘の愛の物語です。ミステリ要素も絡みます」(レビュー)。 #読書

直木賞受賞作、桜庭一樹さんの私の男がかなり面白い!

義父と娘の愛の物語です。ミステリ要素も絡みます。二つの殺人があります。主人公は、父の淳悟と娘の花。物語は花が結婚するところから始まり、過去に遡っていきます。私の男、のタイトル通り、淳悟は花の男です。父親でも恋人でもなく、男なのです。淳吾と花は体の関係がありますが、決して恋人の愛ではありません。もっと深い血の繋がりを持った愛です。

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感想・書評『薔薇十字叢書 桟敷童の誕:佐々木禎子著』ネタバレ注意「みごとに「京極夏彦」が、描いた(であろう)小説になっています」(レビュー)。 #読書

「薔薇十字叢書 桟敷童の誕」 佐々木禎子著

「京極夏彦」の描く、「榎木津礼次郎」・「関口」・「京極堂」などおなじみメンバーのシリーズの小説を、「京極夏彦」のファンだった著者が新しく描き「京極夏彦」のもとで作られた「薔薇十字叢書」に、入れてもらったということのようです。

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感想・書評『ピエロがいる街:横関大・著』ネタバレ注意「兜市役所の秘書課で働く今西比南子の目線で物語は始まります」(レビュー)。 #読書

「ピエロがいる街」 横関大・著

兜市役所の秘書課で働く今西比南子の目線で物語は始まります。市内にある製薬会社の移転により、財政難でピンチに陥る兜市。そんな兜市のリーダーは「開かれた市政、会いにいける市長」をスローガンに掲げる宍戸市長です。その言葉通り、毎日のように一般市民が市長を訪ねてくる様子にはびっくりしつつも、思わずくすっと笑ってしまうような滑稽さがありました。

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感想・書評『萱野稔人:カネと暴力の哲学』ネタバレ注意「政府は暴力機関であると定義する大胆な発想の社会解説本」(レビュー)。 #読書

萱野稔人『カネと暴力の哲学』。政府は暴力機関であると定義する大胆な発想の社会解説本。

本書ではまず「国家は圧倒的な暴力を合法的に使える唯一の存在であって、これまで暴力の権利を駆使してきた」と定義されます。まるで反政府主義者による、無責任で破壊的な内容の著作ではないかと思わせる記述から、この本の流れが始まりました。

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感想・書評:谷川正己『フランク・ロイド・ライトの日本』ネタバレ注意「浮世絵を買い集めるためだけに日本を訪れていたなどのエピソードが紹介」(レビュー)。 #読書

谷川正己『フランク・ロイド・ライトの日本』。建築家に関する本なのに、建築の話はあまりありません。

世界的な建築家フランク・ロイド・ライトに関する著書なのですが、全く意外なことに彼の手がけた建築物に関する話はほとんど登場しませんでした。建築家としての話ではなく、「日本文化が好きな海外の有名人」という立ち位置によって詳しく紹介されているわけです。

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