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感想・書評『桜庭一樹さんの私の男』ネタバレ注意「義父と娘の愛の物語です。ミステリ要素も絡みます」(レビュー)。 #読書

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直木賞受賞作、桜庭一樹さんの私の男がかなり面白い!

義父と娘の愛の物語です。ミステリ要素も絡みます。二つの殺人があります。主人公は、父の淳悟と娘の花。物語は花が結婚するところから始まり、過去に遡っていきます。私の男、のタイトル通り、淳悟は花の男です。父親でも恋人でもなく、男なのです。淳吾と花は体の関係がありますが、決して恋人の愛ではありません。もっと深い血の繋がりを持った愛です。

淳吾は花の本当の父親です。花も淳吾も互いしか血の繋がりのある人間はいません。互いを守るために殺人を犯しても、共通の罪を背負うことをどこか喜ばしく感じているように感じるのです。花が新婚旅行から帰ってきたとき、淳悟は行方不明になるのです。その後過去に遡って淳悟と花の絆を読めば読むほど、この二人は離れられないと思わされました。きっとこの結婚はうまくいかないと思います。花は、淳悟を追いかけると思います。もし、淳悟が死んだら、花も同じ場所で死ぬのだと思います。それほどに深い愛です。読後感は、切ない気持ちになります。しかし、心に残る作品になりました。オススメの一冊です。