みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」 レオ・レオニ・作 谷川俊太郎・訳・ネタバレ注意「子どもが読むのと、大人になってから読み返すのでは」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

ラジオで紹介されているのを聴き、無性にもう一度読んでみたくなって手に取った絵本です。
文章はかなり短いのであっという間に読み終えてしまいますが、奥が深い内容だなと思いました。無邪気な子どもが読むのと、大人になってから読み返すのでは、また違ったとらえ方になるストーリーではないでしょうか。
誰よりも泳ぐのが速い小さな黒い魚のスイミーは、大きな魚に飲み込まれそうになり間一髪で逃げますが、仲間を失い一人ぽっちになってしまいます。しかし一人で旅を続けるうちに、にじいろのゼリーみたいなくらげや、すいちゅうブルドーザーみたいないせえびなど、様々な素晴らしいものを目にして少しずつ元気を取り戻していくのです。
再び以前の仲間に似た赤い小さな魚たちに出会った時にスイミーが言ったセリフ「ぼくが、めになろう」の一言に胸が熱くなりました。他者との違いを認め、尊重しあい協力しあうことがどれほど大きな力になるか、考えさせられます。谷川俊太郎さんが翻訳をされているとは知らなかったので、その点でも興味深い一冊でした。