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「わすれられないおくりもの」 スーザン・バーレイ・著・ネタバレ注意「アナグマが、ある日死んでしまいます」(レビュー)。 #読書

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小学校の国語の教科書にも掲載されており、何度も音読するたびにじんわりと胸にしみこんでくる温かい物語です。
賢くてみんなが頼りにしていたアナグマが、ある日死んでしまいます。悲しみにくれる森の動物たちですが、かつてアナグマから教わって身につけた知恵や工夫はそれぞれの中に残っていることに気づくのです。
ハサミの使い方、スケートの仕方、ネクタイの結び方に至るまで、アナグマは実にたくさんのことを森のみんなに伝授していました。生前、いかに周囲に愛されていた人徳者だったかが、とても伝わってきます。自分の死期が近いこともちゃんと自覚していて、さようならのセリフを「長いトンネルの向こうに行くよ」と表現していたのも、すごく素敵だなと思いました。
主人公がアナグマというのもイギリスらしい雰囲気で、その世界観もいいですね。子どもだけでなく、大人が読んでも感動するストーリーで、身近な人の死をどうとらえたらいいのかを優しく導いてくれる一冊ではないでしょうか。素晴らしい作品でした。