「ちゃらぽこ 真っ暗町の妖怪長屋」 朝松健・著
場末の町にボロ長屋がありました。妖怪ばかりが住む長屋です。主人公は居合の達人「荻野新次郎」三歳ほどの迷子のような子供(福太郎)を、ごろつきたちから守ろうとして、殴られけられ川に落とされて亡くなってしまった「新次郎」です。
始まったばかりなのに・・主人公がなくなってしまうとは・・
ここから物語が始まっていきます。うわばみのお化けに温めてもらって、息を吹き返す「新次郎」です。この化け物長屋に住むことになりました。
さらって行かれた「福太郎」を、取り戻そうとします。ごろつきたちとのやり取りやら、何だか恐ろしい化け物が出てきたりと、物語はどんどん膨らんでいきます。
やさしい書かれ方ですので、ジュニア向けと言っても良い小説です。大人が読むと、ちょっと物足りない気もしますが、お気楽に楽しんでいけばよいのでしょう。
改心したごろつきの子分たちも仲間になり、とてつもない化け物も無事に退治することもでき、「福太郎」は、「福の神」だったこともわかり、めでたしめでたしの終わりとなります。
今までの通りに、場末のボロ長屋(お化け長屋)の暮らしは続いていくのでしょう。