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感想・書評『昨日見た夢 口入れ屋おふく:宇江佐真理』ネタバレ注意「市井の人情を描く名手の江戸時代のお仕事小説です」(レビュー)。 #読書

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「昨日見た夢 口入れ屋おふく」 宇江佐真理

亭主が姿をくらましてしまい、仕方なく実家の「口入れ屋」に戻った主人公。短期での人の見つからない女中奉公を手助けしながら、いろいろな家、様々な状況に出会い成長していく主人公を描いています。市井の人情を描く名手の江戸時代のお仕事小説です。「江戸の派遣小説」ともいうことができます。
お菜を買うお金も渋る八百屋・・店の前の行き倒れの懐から大判をくすねていたのだが、実は偽大判であったという顛末の短期女中奉公の話。
ご隠居さんのお世話にあがった商家・・ご隠居さんは後妻さんで、なかなか複雑な立場です。店主の留守に職人がいなくなった店をなんとかせねばと、立ち上がり動き出します。
他にも何軒もの家に短期女中奉公に出て、そのたびに様々な出来事に出会い、主人公は物事をより深く考えることができるようになります。
一方的に恋しいばかりだった行方不明の亭主に再会した時には、昔の主人公ではなく、しっかりと考えることができるようになっていたので、新たに前を向いて生きていくことができるようになっていました。
いろいろな経験をするということは、人生にとっての勉強になるのですね。