ONEWAY だけど我が人生に悔いなし
定年後にしみじみしたい時におすすめコミックベスト3!
世の中には夜空の星の如くコミックが続く溢れています。
第3位は、「アメリカン・パイ」
作者は「ポーのー族」の萩尾望都さん。
ある朝食のベーコンをフライパンごと盗まれたグラン・パ。朝食泥棒のリューはどこにでもいるような悪戯小増のはずだった。ある時、気紛れにリューを歌わせたことから思わぬ事態に。
コミカルな始まりについ読み進む内にしみじみ終わる良い作品です。リューの秘密を知った時、グラン・パはどうするのか。リューがロずさむ「アメリカン・パイ」が胸に響きます。
第2位は「雪女」
作者は「ここはグリーンウッド」の那州雪江さん。
大学1年生の主人公は慣れない都会で友達も出来ず、下宿とバスト先を往復するだけの日々を送っていた。そんな彼が心を許していたのは同郷の青年だけ。彼の下宿に入り浸たる青年との他愛ない日々が続く中で、彼は次第に都会に慣れ、人に慣れ、遂にアルバイト先で彼女見つけた。ある時、友人と3人で話をしていると少年時代の思い出話となり…
え、と思わせるオチなのにしみじみとする作品です。雪女へのイメージがきっと変わります。
第1位は「ONEWAY」
作者は「月は東に 日は西に」のわかつきめぐみさん 。
ある日ある場所にどこにでもいるような、仲睦まじい老夫婦が並んで座っている。穏やかに微睡む老女に夫はぽつりぽつりと昔話を始める。それはまだ二人が新婚だった頃の、ある夜の出来事だった。
夫婦とは何か。妻への思い、夫への思いをしみじみと考えさせてくれる作品です。過去の決断を悩む夫とそれに答える妻各々に人生の深みを感じます。これで数ページの短編だというところが一番の驚きかも知れません。
秋の夜長にこれらの作品で我が人生を振り返ってみては如何でしょうか。