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感想:法月倫太郎「ノックス・マシン」ミステリーだと思って読んだら色々とびっくり、このミステリーがすごい!第一位なのに…(2014年読んだ本)

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延命 2014/02/15 [23:43]

法月倫太郎「ノックス・マシン」

中短編集。
あとがきにあるようにベッタベタのSFなので、そう思って読むとふつうにおもしろい。
ミステリーだと思って読んだら色々とびっくりした。
このミステリーがすごい!第一位なのに。

・ノックス・マシン(表題作)
長めのショートショートSF。

・引き立て役倶楽部の陰謀
SFじゃないやつ。
金田一少年でいう美雪ちゃんポジションのキャラ大集合の、パロディ?パスティーシュ?
ワトソン以外知らないけど雰囲気でなんとなく読めた。
ミステリー読む人はけっこう最初のほうでオチの一部がわかってニヤリとする仕様。

・バベルの牢獄
長めのショートショートSFその2。
ミステリー関係ない。
SF的解説を雰囲気でなんとなく読み流したけど、なんならSFも関係ないので大丈夫だった。
ノックスマシン→ノックスマシン2→引き立て役倶楽部→これの順で読んだけど、単行本収録順のとおり読んだほうがよかった。
ある意味二度読み必至。

・論理蒸発―ノックス・マシン2
短めのトンデモSF冒険譚。
現実と物語の境界がちょっとふわっとなる「物語を守る」話なあたり、演劇(ピースピットの「BOOK」)を思い出した。
そう思って読んだら泣ける人いそう。
しかし「図書館戦争」と言われればそれまで(泣けなさそう)。
しかしメジャーな現代小説でこれやられたら演劇は一体何をしたらいいのか。

衆人環視のいわば第四の壁によって作られた密室での不可能犯罪とかそういうのではなく、誰でもできる状況で起こった事件を動機とか人間関係から洗っていくやつで、で主人公の刑事が元劇団員で、容疑者と刑事として昔の仲間と向き合えるのか、みたいな…刑事ドラマ?

感想:堂場瞬一「第四の壁 アナザーフェイス3」基本、「演劇やってる人間は社会性が低い」みたいな論調ですすんで…(2014年読んだ本) - ナカノちゃんねる