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感想・書評「松陰の本棚:桐原健真」ネタバレ注意・30年の生涯で彼ほど多くの革命家を輩出した人物もいない(レビュー)。 #読書

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『松陰の本棚』(桐原健真):書籍は人を繋ぐ

数多くの幕末志士に影響を与えた人物と言えば、間違いなく吉田松陰でしょう。わずか30年の生涯で彼ほど多くの革命家を輩出した人物もいないと思います。『松陰の本棚』は首が埋まるほどの本に囲まれていたと自称する吉田松陰がどんな本を読むことで思想を確立し、そして本を通じて志を同じくする同士が集っていく様子を鮮やかに浮かび上がらせた1冊です。

本書を読んでいくと、吉田松陰は初めから自分の思想を確立していたわけではなく、様々な本を読みながら自分の思想を見つけていったことが分かります。松陰の思想の背後には膨大な本に裏打ちされた知識と思考があったのです。さらに松陰は単純に本を読むだけではなく、本を貸したり借りたりすることでコネクションを形成して自分の考えを広めていったことが明らかになります。松陰は勉強した内容を自分の中で完結せずに、いかに社会に還元するかを考えていたのです。『松陰の本棚』からは人間が勉強する意義と勉強を行動に移す重要性を学ぶことができます。現代のエリート層の人にはぜひ手にとってもらいたい1冊です。