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感想・書評「夏目漱石:十川信介」ネタバレ注意・一生をたどりながら、どの時期にどのような作品が書かれ(レビュー)。 #読書

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『夏目漱石』(十川信介)は夏目漱石の決定的評伝

最近日本だけではなく、海外でも読者が増えてきている夏目漱石。教科書に載っている文章を読んで印象に残っている人も多いと思いますが、夏目漱石の一生そのものを知っている人はほとんどいないと思います。『夏目漱石』は夏目漱石の一生をたどりながら、どの時期にどのような作品が書かれ、その作品はどのような位置付けになるのかを明らかにしています。

夏目漱石の一生をこれほど分かりやすく示し、かつ彼の人生に占める文学作品の位置を明確化している本は他にありません。個人的には夏目漱石が大病後に妻に優しくなったというエピソードや、自分では孤独と思っていながら死の直前にはひっきりなしに友人・知人が駆けつけたエピソードに、夏目漱石の人間らしさを見たような気がしました。歴史に残る偉人もやっぱり人間なんだなと思ったのです。夏目漱石の作品が人気を呼びつつある今、『夏目漱石』を読んでから作品を読むことで、もっと夏目漱石の文学を楽しむことができるでしょう。