「少女」 湊かなえ "あ、違った"
湊かなえの「少女」。
この本を手に取ったきっかけは映画の予告を見たことからでした。予告シーンにはある少女が学校の屋上から飛び降りるところをもう一人の少女が手を取り引き止めたと思ったら、突き放すと言うものでした。衝撃的な予告シーンを見てこれは見るしかない、読むしかないと思いすぐ帰り道に本屋によって購入しました。
主人公の少女が二人。
一人目は小説を書くことが好きな由紀。暗いイメージであまり友達はいない。家には昔教師をしていた認知症の祖母がいて日々定規を振り回している。
二人目は性格は割と明るい敦子。剣道をしていたときに怪我してしまい足が不自由になった。何をするにも由紀のことが気になって仕方がない。夏休み中には自分から由紀にはメールをしないと決めたが実際にメールが来ないと不安にかられるほど由紀のことが気になる。
あらすじを読んだだけだとこの二人の少女のうちのどちらかがもう一人を殺して終わりのストーリーだと思うが実際には全然違っていた。
由紀はある日人が死ぬとこを見たことがあるか転校生の紫織に質問された。由紀はその言葉が自慢のように聞こえ、自分も誰かが死ぬところを見たいと思った。された同時に敦子は紫織に由紀をとられたという感じ不満を持っていた。
夏休み中敦子は体育の補習として老人ホームでのボランティアを行なった。老人ホームには由紀の祖母がおり、ある日由紀の祖母が餅を詰まらせていたところを敦子が咄嗟の判断で助けてしまった。敦子は知らなかったとはいえ、由紀が恨んでおり殺したいと思っていた祖母を助けてしまったことに罪悪感を持った。
由紀は人が死ぬ瞬間を見てみたいと思い小児病棟で本を読み聞かせるボランティアへ行った。由紀はたっちーと昴という小児患者と仲良くなり昴の父親探しを頼まれた。この父親探しが物語を大きく変える。
ここからは湊かなえ独特な作風が展開される。最初はバラバラだったピースがはまっていき一つの絵になるような感覚がある。
最後に映画はシナリオがいろいろ脚色されており、不必要な描写が多い割に必要な情報が全然なかったのでおすすめはしない。言われざとも知っている人は多いだろうがやはり本が一番だ。
ありがとう寄稿。
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