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第2回NHKヤングラップバトルBring the Beat!【8月22日】「MCバトルの認知度がいかに高いかを証明」感想。 #テレビ #TV

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MCバトルの認知度がいかに高いかを証明するような番組が放送されました。
その名も第2回NHKヤングラップバトルBring the Beat!
ビートに乗せて即興でラップし勝敗を決めるというフリースタイルバトルはここ数年でコアなヘッズ(物好きを意味するヒップホップファン)から一般リスナーの手にまで届く勢いであることは皆さんも承知のことでしょう。
番組中ではNHKらしくヒップホップ用語を噛み砕いて説明してくれたり、解説を挟む優しさがありました。
しかし、ラップという歌唱法はヒップホップを構成する要素の一つであったり、暴力を諌めるものだという割りと大事な説明が省かれていたのは少々残念なところでした。
司会は優等生ラッパーのKEN THE 390に最上もが。
この組み合わせだけでいかにもコンプライアンス重視な雰囲気かが出ています。
審査員席に鎮座するのは現場の空気を人一倍肌で感じてきたMC正社員に異色ラッパーの呂布カルマ。
また、アイドル枠からゆるめるモのあのさんと多種多様。
中でもラップ経験者のあばれる君の姿もあり。
“彼なら縛られないジャッジをしてくれそう”と期待に胸を膨らませつつ番組がスタート。
ヒップホップトラックに乗せてキメかが多めのダンスを披露するテンプラキッズは果たしてこの場に合っているのか若干、見る側も戸惑いがありました。
そして、トーナメントの第一回戦目は軽くダイジェスト風でサッとまとめられており、ちょっと駆け足感が気になるところ。
中でも大阪を拠点に活動するいちびりが得意なミステリオさんが初戦敗退という勿体なさが…。
また、女性ラッパーのみの大会で優勝を果たしたMC frogさんのいなたいラップと相手を蛇のように睨む姿勢が何とも印象的でした。
また、イケメンラッパーの龍鬼さん、ハイIQの絡みにくいラップのMCぬーさん、親近感が湧いてくる女子ラッパーのまゆちゃむ。さんなどスキルはそれぞれバラつきはあれど個性派な面々がしのぎを削ります。
そして、注目の優勝者はK-razy(クレイジー)さん。
ゲストライブに登場した般若さんのアルバムを買った思い出話をリリックに盛り込む話題の豊富さと巧みなアンサー力が功を奏したようです。
最後は出演者全員でオープンマイクでサイファー(交代でマイクを回しラップする)で大団円となりました。
そこで飛び入りで登場したあばれる君がR.I.P. ECDと闘病の末に逝去した日本語ラップのオリジネーターの一人であるECDの名を挙げたあたりは結構グッときました。
バチバチなバトルの後のマイクリレーはいかにもな演出でしたが、全体を通して感じた進行のモタつきや取って付けた感のある演出もほほえましく思えました。
これがラップやヒップホップに興味を持つきっかけになれば、また新しい音楽の才能が芽吹くのかなとも思い、感慨深い気持ちになりました。