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感想・書評『宮部みゆき:英雄の書(上・下)』ネタバレ注意「無名の地で「オルキャストのユーリ」という身分をもらい、兄を救う旅に」(レビュー)。 #読書

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「英雄の書」この本を何度読み返したことでしょう。元々ファンタジーものが好きで、宮部みゆき作品は多く読んでいます。「ブレイブストーリー」も面白かったです。
でも「英雄の書」これに勝てる作品にはまだお目にかかっていません。
主人公の少女、ゆりこ。ゆりこの兄がある事件を起こし、それがきっかけで本(物語)の力を借りて「無名の地」へ行くこととなります。無名の地で「オルキャストのユーリ」という身分をもらい、兄を救う旅に出ます。
作品を読み進めていて、磨法陣とか、呪文とか、賢者とか出てきた時点でファンタジーが好きな私には、もう耐えられないです。
本と物語の力を借りて、今の世界とは違う物語の世界に飛んだオルキャストのユーリ。そこで、狼であるアッシュと一緒に旅を進めていきます。さまざまな人に会い、嘆き悲しみ、そしてそれを乗り越えて成長していくユーリ。最後に兄と会い、別れ、そして自分の世界へと帰って行く。兄がいなくなった理由を知っているただ一人の人として、両親や兄にかかわる人たちにも、安らぎを与えていきます。
最後には自らも「狼」となる決意をして物語は終わりますが、終わり方も次に続く、続編を期待できる終わり方でとてもよかったです。
続編として「悲嘆の門」があります。この作品にも少しだけ「狼のユーリとアッシュ」が出てきます。英雄の書の物語は続いているようで、いつかユーリとアッシュが主役として活躍する続編が出ることを期待しています。