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感想・書評『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す 巻3 巻4』ネタバレ注意「弘法大師空海が実際に古代の唐においてこのような体験をしたとは思いません」(レビュー)。 #読書

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夢枕獏 沙門空海 唐の国にて鬼と宴す3及び4を読んで

この長編大作の2巻から始まって1巻に戻り、そして3巻と4巻、完読しました。
空海が唐に渡ってからの出くわした、玄宗や楊貴妃との長い年月を経ての関わりを楽しく読ませていただきました。
第2巻にあった、楊貴妃の墓の近くであった不思議な出来事であったり、したような不可思議な出来事がすべて伏線となって3巻や最後の4巻に生きてきます。
我々が伝え聞いている、弘法大師空海が実際に古代の唐においてこのような体験をしたとは思いませんが、僅か2年少しで密教の全てを持ちかえったことは真実で、実際にこの物語のようなことが起こらなかったとは誰も断定することはできないでしょう。
それほど、空海が行ったことはけた外れにすごいことで、その後の日本、つまり我が国の文化の発展の大きく関わったのは誰も否定できないと思います。

漢字文化の輸入から発展する大和仮名、すなわち万葉仮名も、空海がもたらした筆の作成技術や硯、墨に製造に至るまでの技術がなかったら、現在の伝わる日本の文字も残っていなかったのでは。