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感想・書評『てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書・黒川博行・著』ネタバレ注意「黒田憲造」と「亀田淳也」の「黒マメコンビ」が主人公の警察小説(レビュー)。 #読書

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「大阪府警・捜査一課事件報告書 てとろどときしん」 黒川博行・著

大阪府警捜査一課の「黒田憲造」と「亀田淳也」の「黒マメコンビ」が主人公の警察小説です。短編集です。大阪弁がいい感じを出しています。
大阪弁は当りが柔らかく、笑える言い方が多く、硬い警察小説をいい感じに、なじみやすく感じさせる効果があります。
書名の「てとろどときしん」は、フグの毒のことです。行きつけの「ふぐ屋」が、客の中毒死事件で、店をたたんでしまいました。単純な中毒事件ではない!と、感じたコンビが調べなおしていきます。
単純な中毒死事件と思われていたのですが、実はその背後には、複雑な事情が隠されていたのです。どうしようもなく追い詰められた人々が犯す犯罪ですが、人生の深い闇をのぞき込むことになります。
他にも電車の網棚の袋から、死後切断された指が発見されるところから始まる事件が描かれます。大きな謎が立ちふさがりますが、大阪弁の「黒マメコンビ」が解決していきます。
読みやすい、なじみやすい警察小説です。事件の影には、どうしようもない人生の闇が隠されているのですね。