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感想・書評『洞察力 宮本慎也著』ネタバレ注意「野球の名脇役が綴る知恵」(レビュー)。 #読書

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洞察力 宮本慎也著。 野球の名脇役が綴る知恵。

名文句にあふれた一冊の本です。「努力は報われるとは限りない。ただ、やらなければ絶対に良い結果は出ない」「注意して見なければ気付かないようなしぐさにこそ、人の本質が表れる」「指導する側もされる側も、即効性を求めてはいけない。

一時的に結果が出たとしても、技術として身につかなければ、やがて失われてしまうからだ」プロ野球の現役時代に通算2133安打に408犠打を達成し、ゴールデングラブ賞を10回受賞した著者は「脇役の一流になれたかもしれないが、脇役が主役になることはない」と語ってます。「数字で評価される主役とは異なり、脇役の評価はどれだけ首脳陣からの信頼を得られるかで決まる」とも言ってます。

43歳まで現役生活を続けられたのは「相手を知り、自分を知ることに徹したから」だと、的確な自己分析の重要性を強調してます。一流とは何か。結果を出す指導者の言動とは、勝つ組織とは。経済誌での連載を基にした本書には、野球一筋の日々、洞察力を磨き抜いてきた著者ならではの、実生活で応用できる知恵が詰まっています。