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感想・書評『写楽百面相:泡坂妻夫・著』ネタバレ注意「芝居、黄表紙、川柳、相撲、手妻、からくりなどの江戸の文化と粋を描いています」(レビュー)。 #読書

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「写楽百面相」 泡坂妻夫・著 「写楽」は、いったい誰なのか?

ほんの短い間に消えてしまった「東洲斎写楽」です。「写楽」はいったい誰なのか?たくさんの作家が、それぞれに自分の説を持ち、多くの「写楽はだれか?本」が、出版されています。
この作品の大きなテーマは「写楽はいったい誰なのか?」ですが、江戸の出版事情が細かく描かれており、とても面白く読むことができます。主人公は版元の若旦那です。
芝居、黄表紙、川柳、相撲、手妻、からくりなどの江戸の文化と粋を描いています。著者の懐の深さに驚かされます。すごく江戸の文化に通じており、引き出しの多さ、深さに感動です。
本筋の「写楽はだれなのか?」は、今までの通説をなぞっているのですが、そこへ行くまでの江戸の暮らし、出版事情、江戸時代の文化人と言われる人々を活写しており、実際にそこに居るかのように思える小説です。
江戸時代に興味のある人、浮世絵、芝居などが好きな人におすすめの小説です。江戸時代へ、ちょっと旅行してきました気分になれる作品です。