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感想・書評『十八番の噺。林家正蔵、春風亭昇太他11人 薯』ネタバレ注意「」(レビュー)。 #読書

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十八番の噺。林家正蔵、春風亭昇太他11人 薯。

落語家にとって得意な持ちネタ、すなわち「十八番」の演目とは、磨き上げた看板商品のようなものです。噺のような演じ方や独自の解釈など、個人事業主の企業秘密を、野暮を承知で聞き出したファン垂涎の一冊です。

林家正蔵や春風亭昇太などカバーに大文学で並ぶベテラン勢5人に加えて、三笑亭夢丸、瀧川鯉八ら期待の若手6人の落語家たちが、古典と新作の計18席、愛着のある演目について語ってます。昇太が挙げた創作落語『ストレスの海』は、雑誌「ニューズウィーク」のストレス特集を読んだことから生まれました。悪気は無いのに、愛する夫にストレスをかけ続けてしまう妻の話だ。持ちネタが少ない二ツ目の頃から口座を支えてくれた自身の大切な作品で、これまで1000回は演じてきたはずなのに、いつも演じても楽しく、ウケ続けてると語ってます。18席のあらすじが添えられていて門外漢にも落語の世界に親しみやすい気配りがされています。それぞれの口座での表情を捉えた写真もいい出来です。落語を聞く機会が無い人でもこの本を読んだら、一席聞きに行きたくなる本です。