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感想・書評『BG、あるいは死せるカイニス:石持浅海・著』ネタバレ注意「設定にビックリ!です。基本は女性・・女性が男性化!するのです」(レビュー)。 #読書

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「BG、あるいは死せるカイニス」 石持浅海・著

ふつうの女子高校生の出てくる、殺人がらみのミステリーと思ったら、違っていました。SFです。設定にビックリ!です。
基本は女性・・女性が男性化!するのです。男性の割合が極端に少なくて、男性は「子孫」を作ることに重きが置かれている存在です。
主人公の父は、主人公の姉を生んだのち・・男性化して、主人公の父になった・・のです。その姉と同じ高校に通っている主人公です。
姉とあと二人の高校生が、学校で殺されることになります。犯人はだれ?の興味とともに、この女性が男性化する社会の背景についても語られていきます。
語りが丁寧なので、この社会を案外簡単に物語として受け入れることができます。
子供を産んでから男性化するか、あるいは重病を生き抜いて「BG」と呼ばれる、天才的な男性になるのか、どちらかです。
主人公は、病を生き抜いて、「BG」となり、研究者になります。姉を殺された恨みを忘れずに、この社会を変えていくことで、恨みを晴らそうとします。
ある意味、怖い話でもありますが、女性・男性について、いろいろな問題提起をしています。奥の深い小説です。不思議ワールドに迷い込んだ気分でした。