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感想・書評『文・堺雅人』ネタバレ注意「穏やかで知性を感じる優しい文体が意外」(レビュー)。 #読書

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「文・堺雅人」 堺雅人・著 俳優・堺雅人の初エッセイ集

俳優の堺雅人さん初のエッセイ集です。堺さんのことは以前テレビでちらっと見かけた時に、とにかく笑顔がすごく素敵な人だなと目に留まった記憶があります。しかしその時はまだ演技をする姿は拝見したことがなく、初めて見たのがNHK大河ドラマ「真田丸」でした。

40代の大人の男性のかっこよさがにじみながらも、童顔なのでどこか少年っぽさもあって、文句無しの演技派で堂々たる風格がありました。そんな堺さんが書く文章は果たしてどんなものなのか、興味津々で手に取ってみた一冊です。
演劇の世界で生きているので、きっと独特なこだわりがある変わった人だろうと勝手な想像をしていたのですが、穏やかで知性を感じる優しい文体が意外でした。本来なら漢字で書く単語をひらがな表記、カタカナ表記にしている言葉の選び方に始めは少し戸惑いましたが、人柄を垣間見れて嬉しかったです。
「品とは何か」という難しい問いを延々と考え続けるエピソードは、役者という仕事の一端を見た気がしました。生々しさが無いというか、柔らかく爽やかなイメージで上手いことかわされたような読後感もあり、堺雅人という俳優からますます目が離せません。今後も注目していきたい魅力を感じました。