みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『歌川国芳猫づくし:風野真知雄・著』ネタバレ注意「国芳の暮らしと本音が見えてくる」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

「歌川国芳猫づくし」風野真知雄・著 「国芳」の暮らしと本音が見えてくる。

黒船来航の時代、有名な浮世絵師「歌川国芳」が、謎解きに活躍する短編集です。時代物では有名な著者「風野真知雄」の手になる初めての「国芳」が主人公の作品です。
不思議な話の謎解きとともに、当時の時代背景、浮世絵師「国芳」の暮らしぶり、江戸の町、江戸の人々の様子が良く分かります。
時代劇ミステリーで、「国芳」の今まではあまり知られていなかった姿も描いてあり、「国芳」の暮らしを覗く楽しみもあります。
短編集ですが、中に「葛飾北斎」が亡くなった後の娘の「お栄」を描いた作品があります。フラッと「国芳」のところに現れ、しばらく滞在しますが、ちょっとした事件を起こし、またフラッといなくなります。
作者の創作ですが、いかにもありそうなエピソードにあふれていて、「北斎」「お栄」それぞれの、「こうだったかもしれない姿」が、描き出されています。
娘から見た「北斎」って・・大変だったのだろうな・・「北斎」亡き後は、苦労をしたのだろうなと、思わされます。
著名な版画家「歌川国芳」像を、江戸の庶民の暮らしを軸に描き出した、楽しい軽いミステリーです。