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感想・書評『うだつ屋智右衛門縁起帳:井川香四郎・著』ネタバレ注意「財政破綻の藩、破産寸前の大店などを、アイデアと工夫で「うだつ」を上げる、「再建屋」のこと」(レビュー)。 #読書

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「うだつ屋智右衛門縁起帳」 井川香四郎・著

「うだつ屋」とは、財政破綻の藩、破産寸前の大店などを、アイデアと工夫で「うだつ」を上げる、「再建屋」のことです。飢餓・失政で危機感あふれる「天保」の頃に、あちこちの再建に関わった専門家チームの活躍を描いた時代小説です。
現代の「再建屋」を、「天保」の時代に存在させたアイデアに驚かされます。良くできています。再建のアイデアが、素晴らしいです。思いもかけない発想で、再建を果たしていきます。
殿様が「押し込め」になった藩の立て直しでは、藩内の不正も暴くことになります。実は殿様は、「愚か者」ではなく、危険を察知して、そう装っていただけでした。
「宿場町」の立て直しでは、現在のテーマパークを作るような取り組みで、「宿場町」を活性化させていきます。
「廻船問屋」の立て直しでは、部門ごとを独立させて、各自で採算を取っていく方式に変更します。
現在での再建と同じですね。これを江戸時代に置き換えて、江戸の風情も楽しむことができる時代小説として、描かれています。
再建の様々なアイデアには、驚かされます。