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感想・書評『校註竹取物語:松尾聡』ネタバレ注意「1968年に出版されてから、現在まで重版が繰り返されている信頼できるテキスト」(レビュー)。 #読書

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信頼できる竹取物語の原文:『校注 竹取物語』(松尾聡)

日本人であれば誰もが学んだことがある『竹取物語』。昔話の『かぐや姫』は読んだことがあっても、『竹取物語』を読み通した方は意外と少ないのではないでしょうか?『校注 竹取物語』は1968年に出版されてから、現在まで重版が繰り返されている信頼できるテキストとなっています。

本文そのものの信頼性も高いのですが、丁寧で細かく分かりやすい注釈も魅力的です。『校注 竹取物語』には現代語訳は附されていませんが、注釈を参考にすれば何となく読み進むことができます。松尾聡氏の解説も『竹取物語』の魅力を隅々まで語り尽くしていて、『竹取物語』が日本人が語り継いできた理由を垣間見た気がします。ちなみに本書の最後には、『竹取物語』との関連性が指摘されているチベット物語、『班竹姑娘』の現代語訳が収録されています。日本とチベットの意外な関連を実感できる意味でも、『校注 竹取物語』は貴重な1冊です。今や小学校でも古典の授業が始まっていますので、親子で『竹取物語』を読んでみることをオススメします。