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感想・書評「覚悟の磨き方・超訳 吉田松陰:池田貴将編訳」ネタバレ注意・生きざまについて考えさせられました(レビュー)。 #読書

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「覚悟の磨き方」を読み、生きざまについて考えさせられました。 池田貴将編訳

吉田松陰の教え、生きざまについて松陰本人の言葉に訳をつけた形の本です。176の言葉と訳がありますが、どれを取っても素敵な生き様を感じます。幕末に生きた松陰ですが、その教え、考えが現代にも通用するものであることに驚きを感じます。人間の核心めいた一つ一つの言葉ですが、時代は変わり、環境は変われど人間の変わらない部分があることを思い出させてくれます。

中でも2つの訳が気に入っているのですが、最後の「死」の章で、人間には四季があるということ。人生が30年で終わる人、80年で終わる人様々ですが、30年だからといって決して不幸ではないということを説いています。人生の長さによらず、必ず四季があるため、その本人にとっては幸せであるということ。現に松陰は30年の生涯でしたが、30年なりの熱い四季が人生の中であったことを伝えています。はかないことですが、死に対して受け止める、悲観しない、前向きであるなどの印象を受けました。2つ目は、教育に関すること。松陰は塾を開き、そこの門下生が幕末に活躍する人間たちになっていったことは事実ですが、その塾での教えが面白い。教育の本質を突いたものですが、学問を教えず、志を問い、志を成し遂げるために何が必要かを考えさせたというのです。現代に照らし合わせれば、受験の為に勉強するのではなく、何の職業に就きたいので何を学ぶべきかというものです。志は何か?このことを時間を置いて確認し、その志に向けて一歩一歩歩ませるのが真の教育ではないかと感じました。