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感想・書評「江戸の恋文:綿抜豊昭」ネタバレ注意・恋愛のはじめはラブレターからというのは江戸時代の恋の代表的なものでした(レビュー)。 #読書

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『江戸の恋文』(綿抜豊昭):いつの時代も変わらない恋模様

恋愛のはじめはラブレターからというのは江戸時代の恋の代表的なものでした。そして、好きな人に渡すものだからこそ失敗したくないと思うのは当然のことです。『江戸の恋文』は江戸時代の恋文の指南書を現代語訳で紹介している本です。

好きな人に恋文をどうやって渡すか、口説きたい相手ごとにどういう文面が良いか、また恋愛成就のおまじないなど、現代の恋愛コラムに掲載されるような内容がたくさん書かれています。「手紙の文面はシンプルに」「女性に見せたいものがあるが秘密にしてくれるかと聞いて、笑っていたら脈ナシ」などのノウハウは現代人顔負けのノウハウとなっています。このように見ていくと、江戸時代の昔から平成の今まで、恋愛に悩み成就を願う人の心は変わらないものなのかもしれません。また、遊女・人妻・尼・女教師の口説き方を紹介しているあたりは江戸時代における恋愛の一端を垣間見ることができます。『江戸の恋文』は恋愛の王道から江戸時代独自の恋愛まで覗ける1冊なのです。