「Killers」上巻 堂場瞬一・著
堂場瞬一さんのデビュー100冊目の記念作品であり、上下巻2冊にわたる長編ミステリーです。時代とともに変化していく渋谷の街を舞台に、未解決の殺人事件の犯人サイドとそれを追う刑事たちの奮闘ぶりについて50年、三世代にわたって描かれています。正義とは何かを考えさせられる堂場瞬一さんらしい作品でした。
まず冒頭では2014年、6年後の東京オリンピックに向けて再開発が進む渋谷で起こった事件について語られています。捜査するのは若き女性刑事、生沢薫。時代はさかのぼって1961年、薫の祖父である生沢宗太郎は、連続殺人犯である十字の男を追っていました。薫が担当した事件の被害者こそが十字の男、長野保であることを、始めに読者に種明かししてしまう構成が面白く感じました。宗太郎の地道な捜査の過程で長野に近づくのですが、なかなか真相に気づかないところは、読み手をハラハラさせます。長野の歪んだ正義感には戦慄が走りました。20年の月日を経て、かつて長野の父の愛人だった河東その子が登場したラストシーンでは、ここでつながったのかと驚き、続きが気になる展開でした。
ありがとう寄稿。
シリーズとしては現在も継続していますが、主人公・ルルーシュの物語としては、すでに最終回を迎えてから7年あまりが経過したこの作品。今も最終回は衝撃的であったと記憶しています。
救世主ゼロに扮したスザクの手で処刑されるシーン…コードギアス 反逆のルルーシュ/アニメ最終回・結末感想ネタバレ注意!あらすじ…。 #ANIME - みんなの政治経済ブログ。