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書評・感想「転校生とぼくの秘密:野矢一郎:創作こどもの文学20」主人公は、在日朝鮮人であることを隠して暮らしている少年・読書感想文の宿題で選んだ本(ネタバレ注意)。

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『創作こどもの文学20 転校生とぼくの秘密』 野矢一郎:初めて向き合った身近な差別

私が学生の頃に住んでいた地域は、子どもの読書運動に割と積極的な地域で、
長い休みに限らず頻繁に読書感想文の宿題が出ていた記憶があります。
もとより本好き&書きもの好きの私は、読む本がなくなる度に図書室で本を漁り、毎回苦もなく宿題をこなしていたのですが、ある時課題図書として出された表題のこの本には頭を悩ませました。

主人公は、在日朝鮮人であることを隠して暮らしている少年。
そこに、在日朝鮮人の転校生の少女がやってくる。
彼女は転校初日、みんなの前で堂々と自分の出自を公表する…確かそんな出だしだったと思います。

私がもっと小さかった頃、近所に名字も名前も雰囲気の違う家族が住んでいました。
その家族には私と年の近い女の子がいて、当然のように同じ学校に行くのだと思っていました。
そうではないことを知ったのは、父が酒の席でこぼしたある言葉でした。
「あそこんちは○○○○だから」
○に入る言葉は、今だったら差別用語であっという間に非難の対象ですが、当時は特に悪びれもせず普通に使われていました。
その時はその言葉の意味まではよくわからないまま、ただ何となく「私とあの子は違うのだ」という認識だけを持って歳月が流れ、
そしてこの本に出会いました。

名前を変えて生きていかなければならないとはどういうことか。
本に出てくる主人公や転校生のルーツには、どんな歴史があるのか。
父が何気なく発した差別用語の意味。
“差別”って???

そんなことを生まれてはじめて、自分の頭で考え、身近な問題として認識した、そのきっかけとなったのがこの本でした。
この頃本当にたくさんの本を読んだのですが、数少ない忘れられない一冊です。

ありがとう寄稿。

アメリカ独立戦争の中で生きる家族を描いた作品です。戦争モノなので戦うシーンなど、ショッキングなシーンも含まれるます。そのため苦手な人もいるかもしれません。

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